2017年10月5日木曜日

公務員試験の勉強を始める前に

 公務員の仕事で重要なのは過去の仕事がおさらいできる能力。したがって、一次試験でも過去問の分析能力が必要で、第一に過去問が解けることが肝心。知識量はあまり重要ではありません。教え子で無差別曲線が何かわからなくても国総(経済)に合格した人もいるくらいですから…

☆公務員試験の勉強

①主要3科目(数的処理、民法、経済学)はガチで勉強する。
②教養論文、時事対策、面接対策はしっかりとまとめる。
③そのほかの科目は、いきなり過去問集からやってもOK。
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 ☆公務員試験勉強の失敗例

①ステマや広告に誘導され関係のない教材で学習
(公務員試験の指導経験のない著者のテキストはアウトです!)
②憲法や日本史など主要科目以外に貴重な時間を浪費
③満点可能な経済学を選択しないで難解な学系に挑む
④予備校への多額のお布施とその呪縛
⑤スケジュール破たん
⑥一次試験合格後の計画をしていなかった

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☆公務員試験合格に関係するもの

◆相関性が高い
過去問突破数と反復数
まとめ・整理・議論数
スケジュール達成日
感謝される行為数
アンテナの高さ・情報確保数

◆相関がほとんどない
予備校に支払った金額
基本書を買った冊数
通学した日数
特売日や割引の確認数
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 ☆公務員試験採用までの予算計画

①主要3科目(数的、経済、民法)の学習費用は負担大
②論文、時事は新刊を用意のため負担増※
③過去問集だけでOKなものは古本などで軽減可
④リクルートスーツと靴、カバン
⑤メモ帳、文房具
⑥交通費・宿泊費(最大負担になる可能性も)
※大学図書館に相談
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 ☆公務員試験受験指導校(予備校)に行く前に

数的処理の過去問集を見て、自分でできそうだと思えば受験指導校に行く必要はなく、まったくできない場合に必要です。
②ネットのみの受講は途中で挫折する可能性が大、対面講座や個別指導が可能かどうか、放置型ではく面倒見が良く、政治思想がないところが吉。
③50歳以上の講師は時代が違いすぎて、話がかみ合わない可能性があります。
50歳以上の講師が受験したバブル時代は誰でも公務員試験に合格することができたので、そもそも現行の試験問題を解くことに問題点が多いと思われます。対面講義は、できるだけ年齢が近い方が望ましいです。
④面接指導に、素人やフリーターなど人事経験ばかりか職歴すらない講師が行っている場合があります。(「講師歴20年」という履歴書に記載できる「職歴」は存在しません。)
※ただし、
素人であることを受講生に打ち明け、分析能力をウリにしている面接講師→OK
学生を楽しませながら講義をするお笑い系講師→抜群にOK
SNSなどで常に受験生を応援している講師→OK,
(ただし広告目的はダメ!)
サービスマンに徹する→OK


  ある予備校の講義を見ると、穴埋め式のレジュメを配って、全員一致で講師が発言するキーワードを記入したり、全員一致でマーカー引かせたり、全員一致で挨拶させられたりしていました。それは相手の身体を拘束して講師の自己顕示欲を満たすだけのもので教育とはまったく関係がないものでした。経営者崇拝が義務付けられているところもありました。

警戒コード:穴埋式レジュメ、「講師歴〇〇年」という紹介、特定の講師や経営者の顔がデカデカと出ているパンフ、上から目線の態度など、明らかに受講生が中心ではなく、講師の自尊心を満足させることが中心の予備校だと判明します。

 政治色が強い予備校には政治活動をしている学生が集まるし、価格が安いことだけをウリにしている予備校には質を判断できない学生が集まり、広告だけの予備校には匿名のステマに左右されやすい学生が集まります。

 ☆危険だと感じる勧誘テクニック
①恐怖心を抱かせる。→不安を抱かせ有料講座を申し込ませる。
②奇跡は君にもあてはまる呪文→学力が低い人でも有料講座を申し込んで合格したいう逸話を聞かせる。
③説明会で自分以外はすべて社員では?ネットの評判もすべてステマでは?
 適切な情報開示、リスクがある商品、勉強は自分でやるもので講座は補助に過ぎないことなどを誠実にお客様へ告知が必要と考えます。

 (まったく数的処理の問題ができない場合、分数や小数計算すらできないケースなど、現在の大学生の場合はそういった環境で育った可能性もあるので恥ずかしいことではありません。補習中心の個別指導系の予備校に相談してみるとよいはずです。ただし、あくまで勉強は自分でやるものです。)


もう何十万も支払って予備校に行くという考えは陳腐化しています。
 現在は無料、もしくは低価格で勉強することが可能な時代のはずです。

 結局、合格できる力があれば、途中で予備校が無意味だったと気が付くはずです。そして1人で勉強するようになります。


※予備校が入手している情報は予備校だけが持っているような特殊なルートなものではなく、誰でも知ることが可能なものです。公務研究セミナーに出席したり、ジョブカフェやハロワなどに相談したり、希望している役所へ「公務員試験をめざしている者ですが…」といって直接、問い合わせてみましょう。


予備校や匿名サイトよりは確実でタイムリーな情報を現場にいる者から聞くことができます。